スプレーによる着色

(宮川 久平)

        
                                              

概要

      
  シミや汚れの出た瓢箪も塗装により愛玩用に供することができる。スプレーを用いる方法は最も簡単な色づけ法と言える。

 

材料・用具

1) スプレー塗料:『基本の項:塗装・研磨』6〜7色
2) 回転台 :盆栽用の植木鉢などを載せる台があると便利。瓢箪を棒に固定して、クルクル回すのも可。
3) ダンボール等:飛散した塗料による周囲の汚れを防ぐ。
4) ベニヤ板・ボール紙(いずれも約10p角)
5) マスク・手袋(薄いビニール製):身体の汚れ防止のため。

                                    

作業手順


1. 1色での色付け
 
1) 棒に固定した瓢箪に対し、15p程度の距離からスプレー塗料をまんべんなく吹きつける。(注:塗料が流れないように薄くかける。)
2) 塗料が乾いたら、また塗料を吹きつける。この作業を3〜4回行い、1日位乾燥させる。
3) ネオクリヤー(基本の項:仕上げ)を吹きつけて仕上げる。
 
2. 3色を使った色付け
 
1) 用意するスプレーは、赤・黒・金の3色とネオクリヤー。
2) 先ず赤か黒のうち1色を少し多め(少し流れる程度)に吹きつける。
3) もう1色をすぐに、縦に1本の線状に、3〜4p間隔に吹きつける。乾いたら6〜7回同様に吹きつけを行う。
4) 金色で、3)と同様に吹きつけを行う。
5) 1日位乾かしてから、ネオクリヤーを吹きつけて仕上げる。
3. 多数の色を使った色つけ
  多数の色を使っての色付けは、瓢面にまんべんなく次々と別の色を、薄く瓢の上を走らせるように吹きつけると、変わった色合いのものが出来る。また、縦、横に少し流れる位に吹きつけて、瓢の上で色を混ぜ合わせるように、休まず次々と吹きつけていく。

                              

注意


 ・ スプレー塗装は、風の弱いときをねらって、屋外でやるのがよい。
 ・ 気温の低い場合(5℃以下)は、塗装膜が乳白色化することがあるため、避けた方がよい。
 ・ 吹きつけ後は充分乾燥させる。

 

 


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